Step3 では、お決まりの Hello Worldを表示するプログラムを作成しました。
Step4 では、ストアアプリの新規プロジェクトで作成される構成要素について見てみましょう。
新規プロジェクトの作成で、空のアプリケーションを作成すると、ソリューションエクスプローラーは以下の図のようになります。
左側はVB.NET、右側がC#です。
App.xaml
App.xaml をよく見ると、App.xaml.vb(App.xaml.cs)というファイルがぶら下がっていることが分かります。
このApp.xaml と App.xaml.vb/App.xaml.cs はビルド時に1つのクラスとして解釈されて Appクラスになります。Appクラスは、Mainエントリポイントとなるクラスで、ストアアプリのプロジェクトに必ず1つ含まれます。
App.xaml.vb/App.xaml.cs は、App.xamlのコードビハインドです。
コードビハインドというのは、ロジック部分を担当するファイルです。App.xaml はアプリケーション全体で使用するリソースの管理を行うのが主な役目です。
ソリューションエクスプローラーで App.xaml ファイルをダブルクリックして開いてみましょう。
以下に App.xaml ファイルのコードを示します。
VB.NETプロジェクトの App.xaml
<Application x:Class="Step4_VB.App" xmlns="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml/presentation" xmlns:x="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml" xmlns:local="using:Step4_VB"> </Application>
C#プロジェクトの App.xaml
<Application x:Class="Step4_CS.App" xmlns="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml/presentation" xmlns:x="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml" xmlns:local="using:Step4_CS"> </Application>
拡張子が *.xaml のファイルは XML形式で記述されています。これは XAML(ザムル)と呼ばれ、一般的にページのビジュアル要素を定義するために使用されます。ちなみに XAMLは eXtensible Application Markup Language の略です。
App.xaml はメインインエントリとなるファイルなので画面として表示されるものではありません。よって、ページのビジュアルは関係ないように思えますが、App.xamlはアプリケーション全体の見た目を決定するためのリソース管理を行うことができます。
Main.xaml
Main.xaml は新規プロジェクトを作成すると必ず1つ準備されます。
このファイルは、ストアアプリのメイン画面となるファイルです。
App.xaml同様、コードビハインドのファイルがあります。
Main.xaml のコードビハインドファイルは Mai.xaml.vb/Main.xaml.cs です。
画面のコードビハインドは、従来の WInodwsデスクトップアプリケーション同様、画面のロジック(イベント処理など)を記述するファイルとなります。
前回の Step3 では、「Hello World」と表示するロジックを Main.xaml のコードビハインドである Main.xaml.vb/Main.xaml.cs に記述しています。
Main.xaml 以外に画面を作成したい場合には、プロジェクトに新しいページを追加する必要があります。
Package.appmanifest
Package.appmanifestファイルは、アプリケーションの各種設定を行うファイルです。
アプリケーションアイコンやアプリケーションの説明、バージョン番号などを設定することができます。また、アプリケーションで使用できるデバイス(マイクやカメラ)やファイルのアクセスなど、実に多くの設定項目を持ち合わせています。
このファイルはソリューションエクスプローラーでダブルクリックして確認と設定を行うことが可能です。
興味がある方は一度のぞいてみてください。
XXXXX.TemporaryKey.pfx
XXXXX_TemporaryKey.pfx というファイルは appmanifestの証明用のファイルです。
普段このファイルは編集することはありませんが、大事なファイルなので誤って削除しないようにしましょう。
Assetsフォルダ
Assetsフォルダには、アプリケーションのロゴやスプラッシュスクリーンの画像が納められています。必要に応じて編集をします。
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