はじめに
C#を使用してファイルやディレクトリを扱うことは、アプリケーション開発において非常に重要な要素です。ファイルの作成、削除、内容の読み書き、ディレクトリの管理など、さまざまな操作が可能です。この記事では、C#のSystem.IO名前空間を使ったファイル・ディレクトリの作成、削除、操作方法について詳しく解説します。
必要な名前空間のインポート
C#でファイルやディレクトリを操作するには、System.IO名前空間をインポートする必要があります。
using System; using System.IO;
ディレクトリの作成
C#では、Directory.CreateDirectoryメソッドを使用して新しいディレクトリを作成できます。このメソッドは、指定されたパスにディレクトリが存在しない場合に新しく作成します。
例: ディレクトリの作成
class Program
{
static void Main()
{
string directoryPath = @"C:\Projects\MyApp\NewFolder";
// ディレクトリを作成
Directory.CreateDirectory(directoryPath);
Console.WriteLine("ディレクトリが作成されました: " + directoryPath);
}
}
ファイルの作成
ファイルを作成するには、File.Createメソッドを使用します。これにより、新しいファイルを作成し、ストリームを取得できます。
例: ファイルの作成
string filePath = @"C:\Projects\MyApp\NewFolder\example.txt";
// ファイルを作成
using (FileStream fs = File.Create(filePath))
{
// 何かデータを書き込む場合はここにコードを追加
}
Console.WriteLine("ファイルが作成されました: " + filePath);
ファイルへの書き込み
ファイルが作成されたら、File.WriteAllTextメソッドを使用して内容を書き込むことができます。
例: ファイルへの書き込み
string content = "これは新しいファイルの内容です。";
File.WriteAllText(filePath, content);
Console.WriteLine("ファイルに書き込みました。");
ファイルの読み込み
ファイルの内容を読み込むには、File.ReadAllTextメソッドを使用します。
例: ファイルの読み込み
string readContent = File.ReadAllText(filePath);
Console.WriteLine("ファイルの内容: " + readContent);
ディレクトリの削除
ディレクトリを削除するには、Directory.Deleteメソッドを使用します。このメソッドは、削除するディレクトリが空である必要があります。もし中にファイルやサブディレクトリがある場合は、オプションを指定することで削除できます。
例: 空のディレクトリの削除
Directory.Delete(directoryPath);
Console.WriteLine("ディレクトリが削除されました: " + directoryPath);
例: 中身を含むディレクトリの削除
中身を含むディレクトリを削除する場合は、以下のようにします。
public static void DeleteDirectory(string targetDir)
{
DirectoryInfo dir = new DirectoryInfo(targetDir);
if (dir.Exists)
{
foreach (FileInfo file in dir.GetFiles())
{
file.Delete(); // ファイルを削除
}
foreach (DirectoryInfo subDir in dir.GetDirectories())
{
DeleteDirectory(subDir.FullName); // サブディレクトリを削除
}
dir.Delete(); // 最後にディレクトリを削除
}
}
// 使用例
DeleteDirectory(@"C:\Projects\MyApp\NewFolder");
Console.WriteLine("ディレクトリとその中身が削除されました。");
ファイルの削除
ファイルを削除するには、File.Deleteメソッドを使用します。ファイルが存在しない場合、例外は発生しません。
例: ファイルの削除
File.Delete(filePath);
Console.WriteLine("ファイルが削除されました: " + filePath);
エラーハンドリング
ファイルやディレクトリの操作を行う際には、エラーハンドリングを行うことが重要です。try-catchブロックを使って例外を処理しましょう。
例: エラーハンドリング
try
{
// ファイルやディレクトリの操作
}
catch (UnauthorizedAccessException)
{
Console.WriteLine("アクセス権限がありません。");
}
catch (IOException ex)
{
Console.WriteLine("入出力エラー: " + ex.Message);
}
catch (Exception ex)
{
Console.WriteLine("エラーが発生しました: " + ex.Message);
}
まとめ
C#を使用すると、ファイルやディレクトリの作成、読み書き、削除が簡単に行えます。System.IO名前空間のメソッドを活用することで、安全かつ効率的にファイルシステムを操作することができます。
- ディレクトリの作成:
Directory.CreateDirectory - ファイルの作成:
File.Create、File.WriteAllText - ファイルの読み込み:
File.ReadAllText - 削除:
File.Delete、Directory.Delete - エラーハンドリング:
try-catchを使った例外処理
これらの基本操作を理解することで、C#でのファイル・ディレクトリ管理がスムーズに行えるようになります。
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