概要
C#言語において、LINQは、コレクションや配列に対して、簡単にクエリを実行できる強力な機能です。その中でも「Selectメソッド」は、LINQクエリの中でも最もよく使われるメソッドの一つです。この記事では、Selectメソッドの概要、構文、使用例、まとめについて解説します。
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概要
Selectメソッドは、IEnumerable<T>インターフェースに定義されている拡張メソッドの一つであり、コレクションの各要素について、指定した処理を実行し、その結果を新しいコレクションとして返します。具体的には、コレクションの各要素に対して、指定した式を適用し、その結果を新しいシーケンスにマッピングします。このメソッドは、プロパティの値を選択する場合や、コレクションから一部の値だけを取り出す場合に特に有用です。
構文
Selectメソッドの構文は以下の通りです。
public static IEnumerable Select<TSource, TResult>( this IEnumerable source, Func<TSource, TResult> selector);
引数は、以下の通りです。
source: IEnumerable型。Selectメソッドを呼び出す元となるコレクション。
selector: Func<TSource, TResult>型。sourceの各要素に適用する式。
戻り値は、IEnumerable型の新しいシーケンスです。
使用例
以下は、Selectメソッドを使用した例です。
int[] numbers = { 1, 2, 3, 4, 5 }; var result = numbers.Select(x => x * 2); foreach (var item in result) { Console.WriteLine(item); }
出力結果は以下の通りです。
2 4 6 8 10
この例では、numbersリストの各要素に対して、ラムダ式「x => x * 2」を適用しています。この式は、int型の引数xを受け取り、xに2をかけた結果を返すという処理を表しています。Selectメソッドは、この処理を各要素に対して実行し、その結果を新しいリストとして返します。最後に、各要素をforeachループで順に表示しています。
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