[C#][Windows Formsアプリ][CheckedListBox] IntegralHeightとHorizontalScrollbarを調整してスクロールを快適にする方法

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はじめに

Windows Formsアプリケーションにおいて、リストコントロールは情報を効率的に表示するための重要な要素です。CheckedListBoxコントロールは、チェックボックス付きのリストとして、複数項目の選択と同時に項目の表示も適切に行う必要があります。特に、リスト項目の高さがコントロールの高さに収まらない場合や、項目が長文で表示される場合、ユーザーが快適に操作できるようにスクロールバーを適切に調整する必要があります。この記事では、CheckedListBoxコントロールのIntegralHeightプロパティとHorizontalScrollbarプロパティを使用して、リスト項目の表示を最適化する方法について解説します。

IntegralHeightとHorizontalScrollbarプロパティ概要

CheckedListBoxコントロールのIntegralHeightプロパティとHorizontalScrollbarプロパティは、リスト項目の表示とスクロールの挙動を制御するために使用されます。

IntegralHeightプロパティ:

このプロパティは、コントロールの高さを調整して、項目全体が部分的に隠れないように表示するかどうかを決定します。trueに設定すると、コントロールの高さは、項目の高さの整数倍に調整され、項目が途中で切れることなく表示されます。falseに設定すると、コントロールの高さは任意に設定できますが、項目が途中で切れて表示される可能性があります。

HorizontalScrollbarプロパティ:

このプロパティは、水平スクロールバーを表示するかどうかを決定します。trueに設定すると、リスト項目がコントロールの幅を超えて表示される場合に、水平スクロールバーが表示され、ユーザーが項目全体を表示できるようになります。falseに設定すると、水平スクロールバーは表示されず、長いテキストはコントロールの幅で折り返して表示されるか、途中で切れて表示されます。

業務アプリケーションでは、これらのプロパティを適切に設定することで、リストの表示を最適化し、ユーザーエクスペリエンスを向上させることができます。

コード例

以下のコード例では、CheckedListBoxコントロールを作成し、IntegralHeightプロパティとHorizontalScrollbarプロパティを設定しています。長いテキストの項目を追加し、どのように表示されるかを確認します。

using System;
using System.Drawing;
using System.Windows.Forms;

namespace CheckedListBoxSample
{
    public partial class Form1 : Form
    {
        private CheckedListBox checkedListBox;

        public Form1()
        {
            InitializeComponent();
            InitializeCheckedListBox();
        }

        private void InitializeCheckedListBox()
        {
            // CheckedListBoxコントロールを作成
            checkedListBox = new CheckedListBox();
            checkedListBox.Location = new Point(10, 10);
            checkedListBox.Size = new Size(200, 130);
            this.Controls.Add(checkedListBox);

            // IntegralHeightプロパティを設定 (true: 項目全体を表示)
            checkedListBox.IntegralHeight = true;

            // HorizontalScrollbarプロパティを設定 (true: 水平スクロールバーを表示)
            checkedListBox.HorizontalScrollbar = true;

            // 長いテキストの項目を追加
            checkedListBox.Items.Add("長いテキストの項目1 これは非常に長いテキストで、コントロールの幅をはみ出す可能性があります。");
            checkedListBox.Items.Add("長いテキストの項目2 これも長いテキストで、スクロールバーが必要になる可能性があります。");
            checkedListBox.Items.Add("項目3");


            // フォームに追加
            this.Controls.Add(checkedListBox);
        }
    }
}
実行例

実行例

コード解説

usingディレクティブ:

System, System.Drawing, System.Windows.Forms 名前空間をインポートします。これらの名前空間は、基本クラス、描画関連クラス、Windowsフォーム関連クラスを提供します。

InitializeCheckedListBoxメソッド:

CheckedListBoxコントロールを作成し、Locationプロパティで配置位置、Sizeプロパティで大きさを設定します。

IntegralHeightプロパティをtrueに設定し、項目全体が隠れないように表示します。

HorizontalScrollbarプロパティをtrueに設定し、水平スクロールバーを表示します。

長いテキストを含む項目をItemsコレクションに追加します。

作成したコントロールをフォームに追加します。

フォームへの追加:

作成したCheckedListBoxコントロールをthis.Controls.Add(checkedListBox)でフォームに追加します。

まとめ

CheckedListBoxコントロールのIntegralHeightプロパティとHorizontalScrollbarプロパティは、リスト項目の表示を最適化するための重要なプロパティです。IntegralHeightをtrueに設定することで、項目が途中で切れることなく表示され、HorizontalScrollbarをtrueに設定することで、長いテキストの項目も水平スクロールバーを利用して表示できます。業務アプリケーション開発においては、これらのプロパティを適切に設定し、ユーザーにとって見やすく使いやすいリスト表示を実現することが重要です。

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