はじめに
前回は、foreach文による繰り返し処理について説明しました。
今回は、while文による繰り返し処理について説明します。
while文の基本
while文は、条件が成り立っている間は繰り返し処理を行うという特徴があります。
以下に各言語での基本的な使用方法を示します。
C#におけるwhile文
while文の書式は以下の通りです。
while (条件式) { // 処理 }
例えば、変数xが5未満の時に繰り返し処理を実行したい場合は以下のようにします。
この例では xの初期値が1ですので、「x < 5」という条件式を満たし、繰り返し処理が始まります。繰り返し処理の中で、xが1ずつカウントアップします。4回繰り返すと条件式を満たさなくなりwhile文を抜けます。
var x = 1; // xが5未満のときに繰り返し処理を行う while (x < 5) { Console.WriteLine(x); x++; }
VB.NETにおけるwhile文
VB.NETにおける while文の書式を以下に示します。Whileで始まり、Wendまでの間を繰り返して処理します。
While (条件式) '処理 Wend
以下に使用例を示します。
Dim x As Integer = 1 ' xが5未満のときに繰り返し処理を行う While (x < 5) Console.WriteLine(x) x += 1 End While
Java における while 文
Javaにおけるwhile文の書式はC#と同じです。
while (条件式) { // 処理 }
Javaでの使用例を以下に示します。
int x = 1; while (x < 5) { System.out.println(x); x++; }
Swift における While文
Swiftにおけるwhile文はC#やJavaに似ていますが、条件式を()で括らないという点で異なります。以下にSwiftでのwhile文の書式を示します。
while 条件式 { // 処理 }
以下にSwiftでの使用例を示します。
var x = 1 while x < 5 { print(x) x += 1 }
while文からの脱出
条件式を満たす前にwhile文を抜けたい場合があります。このような場合、C#ではbreakキーワードを使用します。それぞれの言語でのbreakキーワードの使用方法について以下に示します。
C# での breakキーワード
以下は、xの値が3と等しい時にbreakキーワードを使用してwhile文を抜ける例です。
var x = 1; // xが5未満のときに繰り返し処理を行う while (x < 5) { Console.WriteLine(x); // xが3のときにwhile文を抜ける if (x ==3) { break; } x++; }
VB.NET での breakキーワード
VB.NETの場合は、breakではなくExit Whileを使用します。
VB.NETでの使用例を以下に示します。
Dim x As Integer = 1 ' xが5未満のときに繰り返し処理を行う While (x < 5) Console.WriteLine(x) ' xが3の時にWhile文を抜ける If x = 3 Then Exit While End If x += 1 End While
Java での breakキーワード
JavaはC#と同様にbreakキーワードを使用します。
以下に使用例を示します。
int x = 1; while (x < 5) { System.out.println(x); // xが3のときにwhile文を抜ける if (x == 3) { break; } x++; }
Swift での breakキーワード
Swiftも、C#やJavaと同様にbreakキーワードでwhile文を抜けることができます。
以下に使用例を示します。
var x = 1 while x < 5 { print(x) // xが3のときにwhile文を抜ける if x == 3 { break } x += 1 }
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