はじめに
RichTextBoxに長い文章を入力したとき、画面の右端で自動的に折り返すかどうかを決めるのが
WordWrapプロパティ です。
表示スタイルやスクロール動作に直結する重要な設定です。
WordWrapプロパティとは?
WordWrap プロパティは、テキストをコントロールの幅で自動的に折り返すかどうかを指定します。
- true(既定値) … 自動的に折り返す(横スクロールバーは非表示)
- false … 折り返さず、横スクロールバーで閲覧
例:
長い文章を入力したときに1行で表示したいなら
自然な文書のように折り返して見せたいなら
長い文章を入力したときに1行で表示したいなら
WordWrap = false。自然な文書のように折り返して見せたいなら
WordWrap = true。
基本の使い方
デザイナーで設定
- RichTextBoxを選択する
- プロパティウィンドウで
WordWrapをTrueまたはFalseに変更
コードで設定
// 自動折り返しを有効にする
richTextBox1.WordWrap = true;
// 横スクロールで閲覧したい場合
richTextBox1.WordWrap = false;
実用例:ログビューアのような表示
using System;
using System.Windows.Forms;
namespace RichTextBoxWordWrapSample
{
public partial class Form1 : Form
{
public Form1()
{
InitializeComponent();
richTextBox1.WordWrap = false; // 折り返しを無効化
richTextBox1.ScrollBars = RichTextBoxScrollBars.Both;
richTextBox1.Text = "これはとても長いテキストです。"
+ "WordWrapをfalseに設定すると、改行しない限り横に伸びていきます。";
}
}
}
このように設定すると、長い文章を横方向にスクロールして読むことができます。
ログ表示やコードビューアのような用途に最適です。
ScrollBarsプロパティとの関係
- WordWrap = true → 横スクロールバーは自動的に非表示
- WordWrap = false → 横スクロールバーが表示可能
// 両方のスクロールバーを有効にしたい場合
richTextBox1.ScrollBars = RichTextBoxScrollBars.Both;
richTextBox1.WordWrap = false; // 横スクロールを有効にする
💡 ポイント:
WordWrapが有効な状態では、どんなに長い文でも横スクロールバーは表示されません。
行の折り返しを制御したい場合はこの2つをセットで考えましょう。
WordWrapが有効な状態では、どんなに長い文でも横スクロールバーは表示されません。
行の折り返しを制御したい場合はこの2つをセットで考えましょう。
注意点
WordWrap = trueにしても、テキスト内の改行(\r\n)はそのまま扱われる- 大きなテキストを扱う場合、折り返し処理によって描画が遅くなることがある
- コードやログ表示など、改行を維持したい場合は
WordWrap = falseを推奨
まとめ
WordWrapプロパティは自動折り返しのオン/オフを制御するScrollBarsと併用してレイアウトを最適化できる- 文書編集なら
true、ログ表示ならfalseが一般的
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