はじめに
ComboBox のドロップダウンを開く/閉じるタイミングで特別な処理を走らせたい場合、
DropDown と DropDownClosed イベントが役に立ちます。
UIの見栄え調整や、ユーザー操作前後の処理などでよく使われます。
💡 一言でまとめると
- DropDown:ドロップダウンが“開いた時”に発生するイベント
- DropDownClosed:ドロップダウンが“閉じた時”に発生するイベント
DropDown と DropDownClosed の違い
| イベント名 | 発生タイミング | 用途の例 |
|---|---|---|
DropDown |
ユーザーが▼ボタンを押したり、Alt+↓ でドロップダウンを開いたとき | 動的リストの更新、ドロップダウン背景色の変更、初期準備 |
DropDownClosed |
選択後、外側クリック、Esc キーなどでドロップダウンが閉じたとき | 入力確定後の処理、フォーム状態更新、UI復帰 |
✔ SelectedIndexChanged とは役割が違う
→ 選択が変わったときではなく、「ドロップダウンの開閉」そのものが対象。
DropDownイベント(開いた瞬間に発生)
ユーザーがドロップダウンを開いた瞬間に発生します。
リスト内容を動的に変更したいときに便利です。
基本例:ドロップダウンが開いたらログを出す
comboBox1.DropDown += (s, e) =>
{
Console.WriteLine("ドロップダウンが開きました");
};
ドロップダウンを開く直前にリストを更新する
comboBox1.DropDown += (s, e) =>
{
comboBox1.Items.Clear();
comboBox1.Items.Add($"現在時刻: {DateTime.Now:HH:mm:ss}");
comboBox1.Items.Add("項目A");
comboBox1.Items.Add("項目B");
};
実用例として、「最新のデータを常に表示したい」場合に有効です。
DropDownClosedイベント(閉じた瞬間に発生)
ドロップダウンが閉じたときに発生します。
選択された項目を確定した後の後処理などに最適です。
基本例:閉じたことを通知
comboBox1.DropDownClosed += (s, e) =>
{
Console.WriteLine("ドロップダウンが閉じました");
};
選択確定後の処理
comboBox1.DropDownClosed += (s, e) =>
{
if (comboBox1.SelectedIndex >= 0)
{
label1.Text = $"選択:{comboBox1.SelectedItem}";
}
};
「ユーザーが完全に操作を終えた後に実行したい」処理はここに書くとスッキリします。
DropDown / DropDownClosed と他イベントの使い分け
| イベント名 | 発生タイミング | よく使う場面 |
|---|---|---|
DropDown |
ドロップダウンが開いたとき | リスト更新、UI準備 |
DropDownClosed |
ドロップダウンが閉じたとき | 後処理、UI復帰 |
SelectedIndexChanged |
選択項目が変わったとき | 選択内容に応じて UI変化 |
SelectionChangeCommitted |
ユーザー操作による選択確定時 | ユーザー操作だけを扱いたいとき |
📝 開閉イベントは「UIの状態変化」。
選択変更イベントは「データの変化」。
という区別で使うと整理できます。
選択変更イベントは「データの変化」。
という区別で使うと整理できます。
DropDownHeight / DropDownWidth などと組み合わせる
ドロップダウンの寸法を調整する処理を DropDown イベントで行うのも定番。
comboBox1.DropDown += (s, e) =>
{
comboBox1.DropDownWidth = 250;
comboBox1.DropDownHeight = 180;
};
ユーザーが開いた瞬間だけ見た目を整えたい場合に便利です。
実用例:開くと背景色を変え、閉じたら元に戻す
視覚的に「いま操作中」であることを示す人気パターンです。
comboBox1.DropDown += (s, e) =>
{
comboBox1.BackColor = Color.LightYellow;
};
comboBox1.DropDownClosed += (s, e) =>
{
comboBox1.BackColor = SystemColors.Window;
};
ユーザーの操作状況がわかりやすくなります。
DropDownClosedでの注意点
- SelectedIndex が変わっていない場合も呼ばれる
→ 「ドロップダウンを開いただけ」「同じ項目をクリックしただけ」でも閉じた瞬間に発火。 - Escキーで閉じてもイベントが発生
→ 選択を確定したつもりのない操作でも走るので注意。 - Closing中に SelectedIndex を変更すると連鎖的にイベントが走る
→ 変更したい場合はフラグを使って無限ループを防止しましょう。
まとめ
DropDownは「開いた瞬間」DropDownClosedは「閉じた瞬間」- リスト更新、UI調整、選択後処理などに便利
- SelectedIndexChanged と目的が違うので用途で使い分ける
- 閉じた瞬間だけやりたい処理(確定処理)は DropDownClosed に書くとスッキリ
ComboBox の「開く・閉じる」をトリガーにした UI 制御は、
アプリの操作感を向上させる強力なテクニックです。
まずは背景色変更や、閉じたあとにラベル更新といった簡単な例から試してみてください。
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