[C#入門]第16回 例外処理(2) 例外のスロー

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はじめに

前回は try〜catch〜finallyを使用して、例外を対処する基本的な方法について説明しました。

今回は、例外を発生させる側について説明をします。

例外をスローする

例外は、プログラムの中でエラーが発生したことを示すものです。

例外は故意に発生させることができ、このことを例外をスローするといいます。

例えば、自作メソッドの中でエラーが発生した場合に例外をスローするように作成しておけば、呼び出し元はtry〜catch〜finallyを使用して対処できるようになります。

以下に。各言語での例外のスロー方法を示します。

C#における例外のスロー

C#で例外をスローするには以下の書式を使用します。

throw 例外クラスのインスタンス

以下は、DoSomethingというメソッドを定義し、引数にnullが与えられた場合は例外を発生するというものです。

例外が発生した場合は、以降の処理を中断して呼び出し元に戻ります。よってこの例では、4行目のthrow文を実行すると呼び出し元に戻りますので、7行目は実行されません。

static void DoSomething(Sample x)
{
    if (x == null) {
        throw new Exception("引数が null です。");
    }

    Console.WriteLine("DoSomethingの実行");
}

VB.NETにおける例外のスロー

VB.NETにおけるthrow文は以下の書式を使用します。

Throw 例外クラスのインスタンス

C#でのサンプルをVB.NETに書き直した例を以下に示します。

Sub DoSomething(x As Sample)
    If x Is Nothing Then
        Throw New Exception("引数が null です。")
    End If

    Console.WriteLine("DoSomethingの実行")
End Sub

Javaにおける例外のスロー

JavaはC#と同様の書式で例外をスローすることができます。

throw 例外クラスのインスタンス

ただし、自身のメソッド内でcatchせずに、呼び出し元でcatchをしたい場合は、メソッドが例外を投げることを示す必要があります。この場合は、以下の書式に示すようにメソッドの後ろに「 throws 例外の種類」を記述します。なお、例外を投げる可能性のあるメソッドを使用するする場合は try〜catch文が必要となります。

// 例外を投げる可能性のあるメソッドの定義書式
戻り値の型 メソッド名(引数リスト) throws 例外の種類 {

  // 処理

}

C#でのサンプルをJavaに書き直した例を以下に示します。

static void DoSomething(Sample x) throws Exception
{
    if (x == null) {
        throw new Exception("引数が null です。");
    }

    System.out.println("DoSomethingの実行");
}

Swiftにおける例外のスロー

Swiftの場合は、以下の書式で例外をスローすることができます。

throw 例外の種類

Javaと同様に、例外を投げる可能性があるメソッドは、メソッドの後ろに「 throws 例外の種類」を記述します。なお、このメソッドを使用するする場合は try〜catch文が必要となります。

func メソッド名(引数リスト) throws -> 戻り値の型 {

  // 処理

}

C#でのサンプルをSwiftに書き直した例を以下に示します。

enum MyError : Error {
    case somthing
    case unknown
}

func DoSomething(x : Sample) throws {
    if x == nil {
        throw MyError.unknown
    }
}
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