[Docker] CentOS 7 にインストールした Docker で GitLab 環境を構築する

Docker
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前回の記事で、CentOS 7 に Docker をインストールしました。今回は、Docker 環境に GitLab をインストールしていきます。

なお、今回の記事を執筆するにあたり、以下のサイトを参考にしました。

Files · master · GitLab.org / omnibus-gitlab · GitLab
This project creates full-stack platform-specific downloadable packages for GitLab.

環境

CentOS: 7.9.2009
Docker: 20.10.3. build 48d30b5
Docker-Compose: 1.28.2, build 67630359

GitLab とは?

GitLab は GitLab Inc. が開発した git リポジトリサービスツールです。 git によるバージョン管理の他にも、コードレビューや CI/CD、モニタリングなどを行うことができます。

GitLab のライセンスは無償の GitLab CE と 有償うの GitLab EE とがあります。詳細は https://www.gitlab.jp/pricing/#self-managed を参照してください。

bash での環境変数の準備

そもそも環境変数とは

Wikipedia では以下のように説明されています。

環境変数(かんきょうへんすう、英語: environment variable)はオペレーティングシステム (OS) が提供するデータ共有機能の一つ。 OS上で動作するタスク(プロセス)がデータを共有するための仕組みである。 特にタスクに対して外部からデータを与え、タスクの挙動・設定を変更するために用いる。

簡単に言えば、OS の環境をカスタマイズするためのシステム変数です。環境変数は、全ユーザー共通のものを作成することもできますし、ユーザーごとに異なる環境変数を作成することができます。

export コマンドによる環境変数の表示と設定

環境変数を設定する上で使用するのが export コマンドです。

export コマンドを使用することで、現在設定されている環境変数の確認と設定をおこなことができます。

環境変数の一覧をみたい場合は以下のようにオプションに「-p」を使用します。

export -p

環境変数を設定する場合は以下のようにします。

export GITLAB_HOME=$HOME/gitlab

GitLab用の環境変数を準備する

それでは、GitLab 用の環境変数を準備します。

bash の場合は「~/.bashrc」に環境変数を保存します。

はじめに、vi を使用して「~/.bashrc」を開きます。

sudo vi ~/.bashrc

続いて、ファイル内の一番最下行に以下を追記し、保存して閉じます。

export GITLAB_HOME=$HOME/gitlab

永続化用ディレクトリの作成

GitLab では先ほど設定した GITLAB_HOME 以外にも以下の環境変数を使用します。この表に示した環境変数は、GitLab のインストール時に設定をするので、「~/.bashrc」に書き込む必要はありません。

ローカルロケーション コンテナの場所 説明
$GITLAB_HOME/data /var/opt/gitlab アプリケーションデータの保存
$GITLAB_HOME/logs /var/log/gitlab ログの保存
$GITLAB_HOME/config /etc/gitlab GitLab 構成ファイルの保存

GitLab をインストールする前に、上記のディレクトリを mkdir コマンドを使用して作成しておきます。

# cd ~ 
# mkdir gitlab

Docker に GitLab をインストールする

やっと GitLab のインストールに入ります。

先ほど作成した gitlab ディレクトリ直下に docker-compose.yml ファイルを作成します。

cd gitlab
vi docker-compose.yml

docker-compose.yml の中身は以下のように編集します。

version: '3.8'
services:
  gitLab:
    container_name: gitlab
    image: gitlab/gitlab-ce:latest
    ports:
     - "80:80"
    volumes:
     - $GITLAB_HOME/config:/etc/gitlab
     - $GITLAB_HOME/logs:/var/log/gitlab
     - $GITLAB_HOME/data:/var/opt/gitlab

続いて以下のコマンドを実行して、インストール&コンテナの開始をします。

docker-compose up -d

GitLab へのアクセスとルートユーザーのパスワード変更

インストールが完了したら、ブラウザで http://localhost にアクセスしてみましょう。
※インストールには時間がかかります。アクセスできなかったからといって、すぐに諦めず、時間をおいてから再度アクセスしてみましょう。
成功すると、以下のように GitLab のホームページが表示されます。
root ユーザーのパスワードを設定し、[Change your password]ボタンをクリックしましょう。筆者は rootpass という 安易なパスワードを設定してみました。

GitLab ホームページ

GitLab ホームページ

root ユーザーのパスワード設定に成功すると「Your password has been changed successfully.」と表示されます。右下の枠に「root」と「設定したパスワード」を入力して[Sing in]ボタンをクリックすると、GItLab にサインインすることができます。

GitLab へのサインイン

GitLab へのサインイン

サインインに成功すると以下のように、プロジェクトの一覧ページが表示されます。

プロジェクト一覧ページ

プロジェクト一覧ページ

まとめ

Docker を使用して、結構あっさりと GitLab 環境を構築することができました。

アンインストールしたくなった場合は、コンテナの削除と永続化用に作成したディレクトリの削除だけで済みますし、何よりも環境が汚れにくくていいですね。

今回、Docker による GitLab 環境構築手順が整理できましたので、今後別環境にもインストールしてみたいと思います。

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