概要
この記事では、WPF(Windows Presentation Foundation)を使用してテキストボックスに入力された内容を、指定したテキストファイルに保存する例について解説します。
コード例
画面デザイン(XAML)
XAMLファイルで以下のようにUIを作成します。
<Window x:Class="WpfSaveTextExample.MainWindow" xmlns="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml/presentation" xmlns:x="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml" Title="Save Text Example" Height="250" Width="400"> <Grid> <StackPanel Margin="20"> <TextBox x:Name="textBox" MinHeight="100" MinWidth="200" TextWrapping="Wrap" AcceptsReturn="True" /> <Button x:Name="btnSave" Content="保存" Click="btnSave_Click" /> </StackPanel> </Grid> </Window>ぷ
コードビハインド
次に、コードビハインド(MainWindow.xaml.cs)で以下のようにボタンのクリックイベントを処理します。
using System; using System.IO; using System.Windows; namespace WpfSaveTextExample { public partial class MainWindow : Window { public MainWindow() { InitializeComponent(); } private void btnSave_Click(object sender, RoutedEventArgs e) { try { // テキストボックスの内容を取得 string text = textBox.Text; // ファイルに保存 File.WriteAllText(@"C:\Worksaved_text.txt", text); MessageBox.Show("テキストを保存しました"); } catch (Exception ex) { MessageBox.Show("エラーが発生しました:" + ex.Message); } } } }
解説
このサンプルでは、テキストボックスに入力された内容を保存するために、ボタンのクリックイベントを処理しています。
まず、ボタンがクリックされたときに実行されるbtnSave_Click
メソッド内で、以下の処理を行います。
- テキストボックスの内容を取得します。
textBox.Text
を使用して、テキストボックスのテキストを取得します。 - 取得したテキストをファイルに保存します。
File.WriteAllText
メソッドを使用して、指定したファイルパス(ここでは”C:\Work\saved_text.txt”)にテキストを書き込みます。既存のファイルがある場合は上書きされます。 - 保存が成功した場合は、
MessageBox.Show
メソッドを使用して成功メッセージを表示します。保存中にエラーが発生した場合は、catch
ブロック内でエラーメッセージを表示します。
まとめ
このサンプルでは、File.WriteAllText
メソッドを使用してテキストをファイルに書き込みましたが、他の方法もあります。例えば、StreamWriter
クラスを使用してテキストをファイルに書き込むこともできます。また、保存するファイルのパスや保存するファイルの形式(テキストファイル以外)を変更することも可能です。
さらに、このサンプルではエラーハンドリングも行っています。ファイルの書き込み中に何らかのエラーが発生した場合、try-catch
ブロック内のcatch
節が実行され、エラーメッセージが表示されます。エラーハンドリングを行うことで、ユーザーに正確な情報を提供し、問題のトラブルシューティングを支援することができます。
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