ASP.NET Coreとは?
ASP.NET Coreは、Microsoftが開発したオープンソースの高性能なWebアプリケーションフレームワークです。 従来のASP.NETから大幅に刷新され、軽量化、モジュール化、クロスプラットフォーム対応など、現代のWeb開発に求められる機能が多数搭載されています。
ASP.NET Coreの主な特徴
高性能: 非同期処理やモジュール化により、高速なWebアプリケーションを開発できます。
- クロスプラットフォーム: Windows、macOS、Linuxなど、さまざまなOS上で動作します。
- オープンソース: GitHub上で公開されており、世界中の開発者によって開発が進められています。
- クラウドネイティブ: Azureをはじめとするクラウドサービスとの連携が容易です。
- MVCパターン: Model-View-Controllerパターンを採用しており、Webアプリケーションの構造を整理しやすくなっています。
開発環境の準備
ASP.NET Coreアプリケーションを開発するために、以下のソフトウェアをインストールする必要があります。
- Visual Studio: Microsoftの統合開発環境です。ASP.NET Coreの開発に最適です。
Community版は無料で利用できます。 - .NET SDK: .NETアプリケーションを開発するためのソフトウェア開発キットです。
Visual Studioのインストール時に一緒にインストールされます。
Visual Studioのインストール
- Visual Studioの公式サイトからインストーラーをダウンロードします。
無料の開発者ソフトウェアとサービス - Visual Studio無料プラン: Visual Studio Community、Visual Studio Code、VSTS、Dev Essentials。 - インストーラーを起動し、.NETデスクトップ開発ワークロードを選択します。
- インストールが完了したら、Visual Studioを起動します。
初めてのHello World
新しいプロジェクトの作成:
Visual Studioを起動し、「新しいプロジェクト」の作成をします。
テンプレートの選択:
テンプレート一覧から[ASP.NET Core Web アプリ]を選択します。
ASP.NET Core Web アプリプロジェクト名と保存場所を入力し、[次へ]ボタンをクリックします。
フレームワークと認証の選択:
.NETのバージョンとASP.NET Coreのバージョンを選択します。
認証方式を選択します。今回は「なし」を選択しておきましょう。
その他の設定はデフォルトで問題ありません。[作成]ボタンをクリックします。
プロジェクトの構造
- Controllers: コントローラーのクラスを置くフォルダです。
- Models: モデルのクラスを置くフォルダです。
- Views: ビューのファイルを置くフォルダです。
- wwwroot: 静的なファイル(HTML、CSS、JavaScriptなど)を置くフォルダです。
- Program.cs: アプリケーションのエントリーポイントとなるファイルです。
プログラムの実行と確認
実行:
確認:
コードの中身を見てみよう
Views/Home/Index.cshtml:
Program.cs:
まとめ
今回は、ASP.NET Coreの概要と開発環境の準備、そして初めてのHello Worldアプリケーションの作成を行いました。 次回からは、MVCパターンやRazorページなど、ASP.NET Coreのより詳細な機能について解説していきます。
さらに詳しく知りたい方へ
Microsoft Learn: Microsoft公式の学習プラットフォームです。ASP.NET Coreに関するチュートリアルが豊富に用意されています。
ASP.NET Core ドキュメント: ASP.NET Coreの公式ドキュメントです。詳細な情報が記載されています。
次回予告
次回の記事では、ASP.NET CoreのMVCパターンについて詳しく解説します。Model、View、Controllerの役割や、Razorページについて、その概要を説明します。
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