はじめに
RichTextBoxは、TextBoxと同じようにテキストを扱えるコントロールです。
その中心となるのが Textプロパティ。
表示中のテキストを取得したり、プログラムから書き換えたりするために使います。
Textプロパティとは?
Text プロパティは、RichTextBoxに表示されているプレーンテキストを取得または設定するためのプロパティです。
フォントや色などの装飾情報は含まれず、純粋な文字列のみが扱われます。
例:RichTextBoxに「こんにちは」と入力されている場合、
string s = richTextBox1.Text; は "こんにちは" を返します。
基本の使い方
テキストの取得
string content = richTextBox1.Text;
MessageBox.Show("現在の内容:" + content);
テキストの設定
richTextBox1.Text = "初期メッセージをここに表示します。";
このように、TextBoxとまったく同じ感覚で使えます。
実用例:テキストの読み込みと表示
using System;
using System.Windows.Forms;
namespace RichTextBoxTextSample
{
public partial class Form1 : Form
{
public Form1()
{
InitializeComponent();
}
private void buttonShow_Click(object sender, EventArgs e)
{
string text = richTextBox1.Text;
MessageBox.Show("入力内容:\n" + text);
}
private void buttonSet_Click(object sender, EventArgs e)
{
richTextBox1.Text = "これはRichTextBoxのTextプロパティで設定されたテキストです。";
}
}
}
この例では、ボタン操作でRichTextBoxの内容を読み取ったり、書き換えたりできます。
TextBoxとの違い
- RichTextBoxの
Textは「文字列のみ」扱う(装飾情報は除外) - 装飾を含めた文字列を扱う場合は
Rtfプロパティを使用 - 行数や改行の扱いはTextBoxと同様(\r\n で区切られる)
🔍 補足:
RTF形式の文字列を貼り付けても、Textプロパティでは整形されずにプレーンテキストとして扱われます。
RTF形式の文字列を貼り付けても、Textプロパティでは整形されずにプレーンテキストとして扱われます。
注意点
Textプロパティを変更すると、内部の書式情報がリセットされる- 改行コードはWindows形式(\r\n)で統一される
- 大きなテキストを代入する場合は一時的に
richTextBox1.SuspendLayout()を使うと処理が軽くなる
まとめ
TextプロパティはRichTextBoxの基本中の基本- 装飾なしのプレーンテキストを取得・設定できる
- 装飾付きの文字列を扱いたい場合は
Rtfプロパティを使用する
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