今回はSilverlightにおけるXMALのプロパティについて見ていきます。
属性値は自動で型変換される
まずは以下のButtonコントロールを表すXAMLを見てみましょう。
<Button Width="300" Content="Click Me!" Background="#FF1D73BD" />
Width, Content, Background のそれぞれの属性の値は、すべてシングルクォートで囲まれており、いずれも文字列で指定されていることがわかります。
XAMLで記述されたこれらの値は、自動で型変換が行われます。
上記の例だと
- Widthの値 “300” → Double型
- Content の値 “Click Me!” → String型
- Backgroun の値 “#FF1D73BD” → Brush型
となります。
親のプロパティを子がそれぞれ指定できる
Silverlightでは(WPFも)、コントロールは階層構造を持ちます。
Gridコントロール上に配置した ButtonコントロールのXAMl例を以下に記します。
<Grid x:Name="LayoutRoot" Background="White"> <Grid.ColumnDefinitions> <ColumnDefinition Width="129*"/> <ColumnDefinition Width="271*"/> </Grid.ColumnDefinitions> <Grid.RowDefinitions> <RowDefinition Height="17*"/> <RowDefinition Height="83*"/> </Grid.RowDefinitions> <Button Content="Click Me!" Background="#FF1D73BD" Margin="10,0" Grid.Row="1" Grid.Column="1" /> </Grid>
コントロールの詳しい説明は今後の記事で紹介します。
ここで見ていただきたいのは、12行目です。
Gridコントロールは、2行2列の表の形となっているのですが、Buttonコントロールに Grid.Row と Grid.Coumnのプロパティがあることが確認できます。
この Buttonコントロールに記述された Grid.Row, Grid.Coumn はButtonコントロールを配置している親プロパティを指しています。ここではButtonコントロールを Gridの行1、列1に配置することを表しています。
このように、親要素て定義されているプロパティに対して、子要素でそれぞれの値を指定可能なプロパティを、添付プロパティと呼びます。
今回は GridコントロールにButtononトロールを配置しましたが、CheckBoxコントロールなどの他のコントロールを配置しても添付プロパティを使用することができます。
次回から、プロパティウィンドウの使い方について説明します。
次回は、コントロールの配置について説明します。
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